2008/7/20 日曜日

熱望されている8月大相撲モンゴル巡業は延期か?

filed under: みかみ — mikami @ 19:39:20

8月下旬に開催予定の大相撲モンゴル巡業が延期の可能性が議論されている。先のモンゴル国民大会議の総選挙の結果に対し、不正があったとして起こった抗議行動が暴動化し死傷者が多数でたため慎重論が出ているのだ。この選挙に野党から出馬しトップ当選した元小結旭鷲山(ダバー・バトバヤル)が選挙結果と抗議行動がモンゴル巡業に影響が出なければ良いがと心配している。一方で、わざわざ日本にやって来て、「巡業をするには不安定な時期だ」などと相撲協会に現地情報を伝えたようだ。これに朝青龍が怒っている。巡業開催場所に朝青龍の買い取った国立サーカス場が予定されているからだ。選挙の混乱に続き今度は利権か金か。いずれにせよ、朝青龍、白鵬と横綱二人を輩出するなどモンゴル人たちがここ数年の日本大相撲を盛り上げて来たとの自負が、凱旋興行を実現させたい熱意になっているのだ。

circus.jpg朝青龍が買った元国立サーカス場

思えば、日本人にとって情けないくらい大相撲は外国人だらけだ。モンゴル人の活躍は嬉しいのに悲しい。いつの間にこうなったのだろう。日本はどこへ行くのか。高度経済成長とGNP世界第2位を築いた時代がハングリー精神を忘れさせ軟弱を増大させた。実は少子高齢化を背景として経済の停滞と格差社会の人間的歪みを生んで来たのだ。しかし、それも日本人自らが世界に向けて作って来た社会なのではないのか。日本の国技の場をモンゴル人が席巻しても良いではないか。開発途上国からやって来た出稼ぎ労働者なのだ。少子化で不足する未来の日本の労働力を国境を越えて迎え入れなければならない時代がやって来ているのだ。もっと大きく世界を見よう。世界は人間的つながりをもっともっと必要としているのだ。モンゴルの大草原の砂漠化が進み自然が衰退している。地球的規模の温暖化とその被害は一つの国だけでは解決しないところまで来ている。日本人もモンゴル人も水と食とエネルギーの未来を協力して考えよう。

ub.jpg 丘の上から見下ろしたウランバートル市内

2008/7/13 日曜日

モンゴル国4日間の「非常事態宣言」発令

filed under: みかみ — mikami @ 20:37:38

6月末、モンゴルの国民大会議議員総選挙を巡って暴動が起きた。与党人民革命党の伸張に対して野党民主党が選挙に不正があったとして抗議の声が上がった。デモ隊は与党人民革命党本部を襲撃、放火した。エンフバヤル大統領は4日間の非常事態宣言を発令。7月3日の時点で死者が5名も出た。負傷者は350人以上と言われている。

tank5.jpg デモ隊鎮圧に治安部隊が出動

インフレ、格差拡大、汚職などの不満が爆発。市場経済化が進むモンゴルで鉱物資源の開発などに絡む利権と不正に対する不満。人民革命党と最大野党の民主党との政策面での違いは鉱物資源の開発で見込まれる利益のばらまきが民主党が国民一人当たり10万円に対して、人民革命党が15万円を出すという公約を後になって出し不信が増し混乱に拍車をかけた。

peopleparty1.jpg 焼き討ちされ全焼した人民革命党本部

92年に無血革命と言われ世界から称賛を浴びたモンゴル国。その後民主政治は市場経済の荒波に揉まれ格差社会を生み出し生活不安が激化して来た。異常気象、地球温暖化がそれらに拍車をかけ続けた。戦争も政治的対立もいらない、あるいは今そんな暇はない。弱体化する地球と自然に対し自分たちに何ができるのか。日本とモンゴルは何をなすべきなのか。崩壊する遊牧業と捨てられる子どもたち。依然として世界有数の豊かな自然を保有することを誇るモンゴルから全地球の人々へ熱い思いを伝えたい。「人と自然を大切に」。そのためになすべきことは沢山ある。

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