黄砂舞う春のウランバートルへ
2008年4月12日〜19日
今回のモンゴル行きはWaterMarkとMeet the Smilesの現地事務所運営の今後の見通し、計画について現地スタッフとの調整擦り合わせが主な任務目的だった。WaterMarkの課題は今期モンゴルプロダクツの新デザインサンプルの制作、新製品の開発、日本での販売拡大に当たり現地制作スタッフの拡充、補強など。モンゴルでの製作会社、スタッフの流動性は目まぐるしく動いておりそれら全体の流れをつかむこと。製品についても「モンゴルの子供の支援と草原の再生」のテーマを進めるために、どこの誰と何を作るのが一番良いのか、将来の計画も共有できるのは誰なのか、見極めることが大切だと思っている。この流れに奨学生や施設の子供たちの卒園組が参加して行くのだから。またMeet the Smilesとしては市街地の子供たちや施設の子供たちの取材、この夏のツアーの準備などがあった。
地球温暖化の影響なのか、今年の春のモンゴルはとても暖かいというより、むしろ暑いと感じるくらいだった。ウランバートルの街は既に昼間は十何度にもなっており、半袖シャツの若者も闊歩していた。そして何よりも、街は砂嵐に塗れ汚れていた。日本では九州地方で中国からの黄砂が降っていると騒がれていたが、春のウランバートルの街は砂塵が舞い上がっており町中が黄色、茶色に煙っていた。マスク、防除タオルなどがなければ眼も開けられない状態だった。
黄砂舞うウランバートル市街
砂塵舞いと温暖化の原因とは何か。アジアの大陸の奥深く進行するモンゴルのゴビ砂漠の永久凍土の氷解、影響はまだ小さいとはいえ貧窮する遊牧民の家計を支えるヤギの過放牧、更に定住型畑作が流行り始め冬季は荒れ地となっている大地。これらが冬の渇水期に大地を乾燥、砂漠化させ春先に宙空に砂塵を巻き上げて行く。中国や日本での問題だけではなくモンゴルを含む世界共通の問題として捉えられる。モンゴルの路上の子供たちへの支援と草原の再生は、世界の水と食料とエネルギー問題に触れざるを得ないところまで来ているのか。直接的な悲惨への対応と間接的な原因に迫る解決策が必要とされているのだろう。