2008/5/25 日曜日

黄砂舞う春のウランバートルへ

filed under: みかみ — mikami @ 20:26:10

2008年4月12日〜19日
今回のモンゴル行きはWaterMarkとMeet the Smilesの現地事務所運営の今後の見通し、計画について現地スタッフとの調整擦り合わせが主な任務目的だった。WaterMarkの課題は今期モンゴルプロダクツの新デザインサンプルの制作、新製品の開発、日本での販売拡大に当たり現地制作スタッフの拡充、補強など。モンゴルでの製作会社、スタッフの流動性は目まぐるしく動いておりそれら全体の流れをつかむこと。製品についても「モンゴルの子供の支援と草原の再生」のテーマを進めるために、どこの誰と何を作るのが一番良いのか、将来の計画も共有できるのは誰なのか、見極めることが大切だと思っている。この流れに奨学生や施設の子供たちの卒園組が参加して行くのだから。またMeet the Smilesとしては市街地の子供たちや施設の子供たちの取材、この夏のツアーの準備などがあった。

地球温暖化の影響なのか、今年の春のモンゴルはとても暖かいというより、むしろ暑いと感じるくらいだった。ウランバートルの街は既に昼間は十何度にもなっており、半袖シャツの若者も闊歩していた。そして何よりも、街は砂嵐に塗れ汚れていた。日本では九州地方で中国からの黄砂が降っていると騒がれていたが、春のウランバートルの街は砂塵が舞い上がっており町中が黄色、茶色に煙っていた。マスク、防除タオルなどがなければ眼も開けられない状態だった。

sand-ub7125.jpg 黄砂舞うウランバートル市街

砂塵舞いと温暖化の原因とは何か。アジアの大陸の奥深く進行するモンゴルのゴビ砂漠の永久凍土の氷解、影響はまだ小さいとはいえ貧窮する遊牧民の家計を支えるヤギの過放牧、更に定住型畑作が流行り始め冬季は荒れ地となっている大地。これらが冬の渇水期に大地を乾燥、砂漠化させ春先に宙空に砂塵を巻き上げて行く。中国や日本での問題だけではなくモンゴルを含む世界共通の問題として捉えられる。モンゴルの路上の子供たちへの支援と草原の再生は、世界の水と食料とエネルギー問題に触れざるを得ないところまで来ているのか。直接的な悲惨への対応と間接的な原因に迫る解決策が必要とされているのだろう。

2008/5/19 月曜日

セレゲレンPuntsagdash Sergelen、長野朝日村に有機農業研修

filed under: みかみ — mikami @ 16:58:35

2008年4月3日〜6月
モンゴル語教室の講師アリュナーのお母さんセレゲレンが日本に農業研修に来ました。私たちの知人のいる長野県朝日村です。モンゴルの子どもたちに、自分たちで作った美味しい無農薬野菜を食べさせたいという思いから日本への農業研修を決断したそうです。日本語は出来ませんが英語のできる彼女は研修を迎え入れていただいている村の人たちにすぐに馴染み毎日農作業に励んでいます。
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朝日村での歓迎会         くるみ荘の前で

研修受け入れ先のくるみ荘ご主人からの手紙が届きました。
「セレゲレンさんは元気に研修中です。休日には、糸の会のイベントに参加したり、マレットゴルフをしたり、にじます釣りに行ったり、松本城でお花見をしたりと楽しい日々を送っています。
畑のほうは、耕運機の運転、草刈り器の運転をこなし、種まき、ビニールマルチ掛けもできるようになりました。また、これまで経験の無いパン作り、ケーキ作りも出来るようになりました。
パソコンも一台貸してあげていますので、インターネットも可能です。SKYPEでの国際電話もしています。ジャパンタイムスも購読中です。モンゴル人は環境順応が出来るのだと語っています。畑仕事は面白いようです。多くのことに興味を持っていて、中古車の商売をしたい、木の二階建ての家を自分で作りたいなどなど。それにしても勉強家です。見習わなければと思います。
とても綺麗好きで、そこらじゅうを掃除してくれています。逆に言うと、汚い家で申し訳ないということです。猫には少し閉口しているようですが、フレキシブルな対応が見られます。
本当はどうなのか言いませんので分かりませんが、楽しそうに毎日を過ごしています。」

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耕耘機のセレエゲレン        ネギの苗植のセレゲレン

急速に砂漠化の進行するモンゴル。確かに黙っていると中国の野菜が無尽蔵に入ってくる。それも場合によっては水準を超える農薬漬けのものだ。粗製濫造の薬品漬け野菜は危険だ。子供たちにとっては特にそうだろう。これに対するセレゲレンの無農薬、有機農法の野菜を子供たちに食べさせたいという願いはすばらしいと思う。だが、数千年の移動型遊牧民の生活文化に定着型農耕を入れても良いのだろうか。草原をつぶしての過度の畑作は遊牧する地域を制限するばかりでなく、冬季、降雪や雨の少ないモンゴルでは掘り起こされた大地は砂漠化し砂塵を宙空に舞い上がらせて行く。地球温暖化がこれに拍車をかけて行く。黄砂の元となるものはここでも生産されて行くのだ。4月のウランバートルは砂塵の嵐で薄暗く街が土煙の中に沈んでいた。世界の水と食料とエネルギー危機を巡る戦争、暴動。富めるものもそうでないものも、押し並べて限定された時間は共通にやってくる。調整し解決して行く策はないのだろうか。モンゴルの温暖化、乾燥化と対峙しながら次の世代へのささやかな環境づくりを目指したい。セレゲレンの農業研修もこのことの一助になれば良い。

2008/5/13 火曜日

待望の Meet the Smiles エコバッグ完成

filed under: みかみ — mikami @ 23:00:58

2008年4月
念願のエコバッグが出来ました。地球温暖化がモンゴルの草原を悪化させ、街で遊牧民が子どもたちを棄てて行くという背景に行き当たった私たちにとって、自分たちが作るエコバッグは長い間の念願でした。モンゴルの豊かな自然と人々の温かさを伝える循環型の時代の象徴エコバッグ。皆様の協力によりやっと制作することが出来ました。デザインは草原で小羊が草を食んでいる姿をシルエットにしたものです。モンゴルの子どもたちと資金援助をいただいた方に差し上げております。
エコバッグは天然コットン生地に黒と緑の小羊の2タイプ

エコバッグは天然コットン生地に黒と緑の小羊の2タイプ

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