2010/7/8 木曜日

「モンゴルのマンホールチルドレン」映像と講演

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7月3日明治大学和泉校舎リエゾン棟で教養デザイン研究科主催の映画と講演のイベントがあった。
講師はNHKエンタープライズプロデューサー北川恵氏。テーマは「モンゴルのマンホールチルドレン」とドキュメンタリー制作について。
『モンゴルでは1990年に,70年続いた社会主義体制から資本主義体制へ転換し,社会は大きな変化を経験しました。 市場経済へのショック型移行により,経済は混乱して失業者が続出し,首都ウランバートルにストリートチルドレンが出現しました。冬にはマイナス30度にもなる寒空の下,家のない子供たちは,市の集中暖房用の熱湯が通る管が埋められた地下の空間で身を寄せ合って暮らし始めました。彼らの”家”の玄関口が道路にあるマンホールで,そこから出入りする子供たちはマンホール・チルドレンと呼ばれるようになりました。作品では,1998年からの10年の間の3度にわたる取材で,マンホールに暮らす3人のこどもたちが成長する姿を追います。』(チラシのコピーより)

北川恵氏

映像は3人のマンホールチルドレンの10年を追いかけたものでした。温暖化と草原の砂漠化で街に捨てられて行く子どもたち。ペットボトル集めの仕事を必死にやりながらも貧しさから脱出できない。やっと一緒に住み始めた母親と別れたり、幼い頃から助け合って来たマンホール仲間との間が険悪になったり。金やウランなどの鉱物資源の開発に湧くモンゴルで格差社会はじっとりと広がりつつあります。弱者が捨てられて行く。夢も希望もなく。
北川氏はドキュメンタリー制作の客観性について「ある事態をどうありのままに見せることができるのか?主観的な意思を持ちストーリーを勝手に作り、話しをまとめたりしない手法について」話された。質問者の中には「悲惨な現場を見せて、何がしかその現状を超えて行く示唆を与えるべきではないのか」などと手厳しい発言もあった。北川氏は「それをするとドキュメンタリーではなくなる」「制作側としては、当然より良い未来を望んでいるが、誘導してはならないと思う」「事故や事件になりそうな時には、カメラを廻すことをやめて止めに入ったりするが、それも事態を変化させるという意味で逡巡することもある」。それでも事実を事実として伝えることに執心したいと言っていた。ある事態を前に、ドキュメンタリーの客観性を保持するとは何か。それらを制作する側もまた人間である。難しいテーマがそこに流れている。

2010/6/27 日曜日

ヘンテイ県イフ・ゴウタエ

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シベリア針葉樹林の南限イフ・ゴウタエの村

今月17日ヘンテイ県イフ・ゴウタエにいた。ウランバートルから東へ130キロくらいのバガノールの町。そこから北へムングンモリトを通り更にヘルレン川に沿って道なき道を2時間。 到着したのは、北側に針葉樹林を抱く山の斜面の裾地。知人の親戚たちが牧畜業を営んでいる緑美しいイフ・ゴウタエの村。冬は寒さの厳しいシベリアの南端地域。ここら辺りにはブリヤート族が永く住んでいる。畑作はしない。たまに家畜を襲う狼の狩猟を行う。近くを流れるヘルレン川は数日前の雨を満々と湛え、 緑の草原の中を力強く蛇行していた。牧民の家族はもちろん暖かく迎え入れてくれ、大切に育てている羊を屠してくれた。大地を汚さない、ほんの少しも無駄を残さない手際の良い解体作業に息を飲む。内蔵を焼いたり塩茹でにして肉とともに食した。新鮮、滋養に富む美味さだ。冷えたビールが飲みたい。

羊の煮込み

眼下に太古の風景

私たちのためにわざわざ連れて来てくれたラクダに乗った。そして、馬に乗り近くの山に登った。樹林をかき分け山頂に着くと、遠く太古の昔からそこに あったかのように、遥か眼下にヘルレン川が見えた。名も無き一つの風景がかくも美しいと心が震える。

ヘルレン川

myHORSEの名前はタロー

翌日、私は歓迎と友情の証しにと3才栗毛の元気な若馬をプレゼントされた。嬉しい!チョ〜驚き!。青空と緑の草原によく似合う薄茶色の馬体。暴れるのを制しながら脇の下の匂いを嗅がせる。馬はこれを覚えるのだそうだ。my HORSE!タローと名付けた。
タローを乗りこなせる日が来るのだろうか。

myHORSEの名前はタロー

2010/6/24 木曜日

NGO Meet the Smiles Ulaanbaatar の設立会開催

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2001年に路上の子どもたちの調査活動を始めてから9年。在日本モンゴル人留学生や社会人と知り合い、モンゴル本国でも多数のモンゴル人のお世話になって来た。この度、NGO Meet the Smiles Ulaanbaatar が出来た。モンゴル人によるモンゴル人のための、そしてモンゴルの人の温かさと自然の豊を世界に伝えるNGO団体として。所在はノミンデパート裏手のHeart of Mongolia café を事務所とする。日本の衣料販売を手始めに日本語教室、日本語図書館、折り紙教室、職業訓練教室、観光ガイド業などを開き、事務所周りで孤児院卒園者たちが働くためのいくつかのコンテンツを形作って行く。それを計画的に運営しサポートして行くのがNGO Meet the Smiles Ulaanbaatar なのだ。そして更に、「路上の子どもの支援と草原の再生」から「水と食とエネルギー」へテーマを進化させる。NGOのモンゴル人構成員はモンゴルのみならず世界の未来に向けて社会的問題の解決を目指して行って欲しい。健康な食肉、乳製品の生産、廉価で清潔な水の製造、何よりも安全なエネルギーの研究開発を進めるFARMとLABORATORYと工房構築を目指す。夢があってこその未来。意気軒昂。

NGO Meet the Smiles Ulaanbaatar 設立会

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